2023.12.13
『多摩川電気杯[FⅡ]』を終えて
今回のコラムを担当します吉田輪太郎です。
宜しくお願いします。
平塚競輪場で12月10日から12月12日の3日間、現地観戦が出来るのが今年最後となった『多摩川電気杯[FⅡ]』デイゲーム開催が行われました。
最終日には3つの決勝戦があり、10レースA級チャレンジ決勝戦で優勝をした選手は・・・
静岡県 123期 神尾 敬冬 選手でした!
123期の選手3人が決勝戦に出場をしていて、ライバル視バチバチの中で号砲が鳴り、スタートの並びが➁⑦⑤ ① ③➃ ⑥ から始まります。
残り2周の赤板から3番車の佐藤譲士郎選手が前に動いていき、先頭にいた2番車の菊地圭選手が冷静に3番手まで引いて打鐘過ぎから、前にいる③④の関東ラインと車間を開けてカマシ先行の態勢を整えます。
なぜ、前の人と車間を開けるかというと自分が選手だった時の体験談ですが、前の人をめがけて加速していくと何故か、前の人に吸い込まれる感覚で自分のスピードが上がるので車間を開けて自分が駆けるタイミングを伺っているんだと思います。
なので、打鐘過ぎの2センターでカマシ先行をした➁菊池選手のスピードが良くて連携をしいていた7番車の田村純一選手が離れてしまい先行をした②菊池選手の後ろに③佐藤選手が番手にハマる展開になりました。
そして、2コーナー過ぎから③佐藤選手が捲りにいくタイミングの時に後方から1番車の神尾 敬冬選手も凄いスピードで捲ってきて最終2センターでは123期が3車並走の勝負をして、最後に勝利したのが3車並走の一番外にいた①神尾選手が3車身の差をつけて1着ゴールしました。2着には②菊池選手が入り、3着には②菊池選手に離れながらも勝負を諦めなかった⑦田村選手で3連単1-2-7で決まりました。
優勝が初めてだった神尾敬冬選手、優勝おめでとうございます!
続きましては11レースⅬ級ガールズ決勝戦で優勝をした選手は・・・
静岡県 112期 鈴木 美教 選手でした!
レースの動きがあったのは残り2周の赤板からで、後方から4番車野口諭実可選手がゆっくりと前に動いていき、先頭の2番手で1度止まって残り1周半のバック線目掛けて先頭に立つと今度はペースを落とし、他の選手の動きを見るレース展開に持ち込みました。
その時に④野口選手の後ろが3車並走になり、そこから2番車の吉村早耶香選手が残り1周から、抜け出し先行態勢に入りました。
その動きで④野口選手が番手にハマった2コーナーでは1番車の鈴木美教選手が後方から捲りで動いていき、最終4コーナーで先頭にいた②吉村選手に並び、その時に②吉村選手が内外線を外していたので、内から④野口選手がイン捲りをして、最後の直線勝負で①鈴木選手と④野口選手の勝負で①鈴木選手のスピードが伸び1着ゴールをしました。2着には④野口選手で3着には④野口選手をマークしていた6番車の中村由香里選手で3連単1-4-6で決着が着きました。
来年の静岡競輪場で開催されるガールズグランプリ出場を今年から目指している鈴木美教選手、優勝おめでとうございます!
最後に12レースA級決勝戦で優勝をした選手は・・・
茨城県 111期 吉田 昌司 選手でした。
初手の並びが⑥①② ⑦⑤④ ③ で始まり、残り2周の赤板から7番車の吉田昌司選手が誘導を残して先頭に立ち6番車の伊藤彰規選手が⑦吉田選手の後ろでイン粘りをして、5番車の上川直紀選手と並走になりました。打鐘前の2コーナーで残念な事に4人が落車するアクシデントがあり、1着には先行をした⑦吉田選手で2着には落車を回避が出来た1番車の岡本英之選手が入り、3着にはこちらも落車を回避が出来た3番車の小峰烈選手で3連単が7-1-3で決着が着きました。
落車があり、少し後味が悪い優勝になってしまいましたが吉田昌司選手、おめでとうございます。
今年最後の現地観戦が出来た、平塚競輪場の『多摩川電気杯[FⅡ]』は皆さま楽しまれましたでしょうか?
2023年も残り僅かとなり、来る12月17日、平塚競輪場にて『競輪アプリウィンチケット杯[FⅡ]』ミッドナイトレースが開催されます。
どんな状況にあっても、真夜中の舞台には輝きがあります。これまで以上に選手たちが一つになり、全力でスピードを競い合います。
今年最後のミッドナイトレースは無観客ですが、レースのドキドキ感や熱気をお楽しみいただけること間違いありません。グッと深まる夜の闇、照らし出される選手たちのヘルメット。その一瞬一瞬に魅了されることでしょう。
TV中継やインターネットライブ配信を通じて、スリル溢れるレースの瞬間を身近に感じていただけます。皆さまの熱い声援が選手たちに届くことで、スピード感が一層高まるはずです。
ぜひ、今年最後の『競輪アプリウィンチケット杯[FⅡ]』ミッドナイトレースをお見逃しなく!選手たちの技術と勇気に心を震わせ、2023年の幕を締めくくりましょう。
この記事を書いた人
- 吉田輪太郎