３月１１日から開催される平塚競輪は湘南ローズカップ戸川杯として行われる当地では歴史のあるＦ１戦。トップクラスの選手も多く揃い、５月にダービーを控える当地で白熱したレースに期待できそう。

　地元のエースは松井宏佑(神奈川)。昨年から競技を離れ競輪に専念することで、戦い方の幅も広がった。ヤングＧＰを制した思い出の当地で激走に期待。もちろん和田真久留(神奈川)も中心的な存在で、松井のダッシュ力にしっかり対応して優勝争いに加わる。注目株は北井佑季(神奈川)で、既に全国区の先行型として成長を続けている。他にも自在な桐山敬太郎(神奈川)、キメ脚鋭い大塚玲(神奈川)も地元戦にはめっぽう強く地元勢の層は厚い。東北勢は飯野祐太(福島)の機動力が頼みとなりそうで、関東勢は機動型こそ手薄だが、キメ脚鋭い杉森輝大(茨城)や自力の決まり手こそ減ったが雨谷一樹(栃木)らは流れひとつで突き抜けて来そう。遠征勢の中心は当地でダービー制覇の経験もある三谷竜生(奈良)が復調気配。キメ脚シャープな東口善朋(和歌山)と共に浮上して来そう。

　Ａ級戦は前Ｓ級の副島和人(神奈川)と須藤悟(千葉)が中心となるも、南関勢の機動力不足は否めず番組次第となるか。他には後藤悠(岩手)―尾形鉄馬(宮城)らの東北勢、関東は秋本耀太郎(栃木)や堀江省吾(長野)らの機動型が軸。遠征勢は村田瑞季(京都)がパワー発揮すればＶ候補となりそう。