2025.05.04
『競輪アプリウィンチケット杯[FⅡ]』を終えて
現在、全国の競輪ファンが注目するG1レース「日本選手権競輪(ダービー)」が盛大に開催されておりますが、それと同じ時期、平塚競輪場のバンクでも、決してダービーに引けを取らないほどの熱気と興奮に包まれた5月1日から5月3日までの3日間、『競輪アプリウィンチケット杯[FⅡ]』ミッドナイト競輪が繰り広げられました。
夜の静寂に包まれたバンクで、選手達は一瞬の隙も許されない緊張感の中、己の力と技を尽くして白熱したレースを展開して昼の華やかさとはまた異なる、夜ならではの迫力と臨場感に、画面越しに観戦するファンの皆さまも大いに魅了されたことと思います。
平塚ならではのスピード感あふれる攻防と、勝利を目指す選手たちの熱い想いが交錯するその姿は、まさに“もう一つのダービー”と呼ぶにふさわしい戦いになりました。
そんな、『競輪アプリウィンチケット杯[FⅡ]』ミッドナイト競輪のA級チ決勝を優勝した選手は・・・
埼玉県 121期 近藤 圭佑 選手でした!
レースを振り返ります。
号砲が鳴り、スタートを取ったのは4番車の土屋仁選手でした。
そして、初手の並びが ②③④ ➀⑦ ⑤⑥ で始まります。
レースが大きく動き出したのは、残り2周となる赤板の手前から。後方6番手に構えていた5番車の吉田優斗選手がスピードを上げて前方に進出しようと動きを見せました。しかし、それに対して果敢に立ちはだかったのが2番車の藤田祐大選手。⑤吉田選手の動きを鋭く察知し、先頭の位置を譲ることなく突っ張って主導権を守りました。結果として、動き出した⑤吉田選手は押さえ切れず、初手の位置である6番手まで後退を余儀なくされてしまいます。
一方、先頭を守り抜いた②藤田選手は、打鐘とともに後方の動きを警戒しながら徐々にピッチを上げていき、堂々とした先行態勢に入っていきます。②藤田選手の番手には3番車の近藤圭佑選手がしっかりと付き、絶妙な車間を保ちながら援護に入る形をとります。その動きに過敏に反応してしまったのが、1番車の弓矢輪太郎選手。タイミングを図って捲りを仕掛けましたが、やや警戒が過ぎたか、スピードが乗り切らず失速してしまいました。
迎えた最終2センター。番手からじわじわと距離を詰めていった③近藤選手が、最終4コーナーで先頭を走る②藤田選手に並びかけると、そのまま直線で一気に抜け出し、見事に1着でゴール。鋭い抜け出しを決めた③近藤選手の後ろから、②藤田選手の3番手を走っていた④土屋選手が脚を伸ばして2着に食い込み、粘りに粘った②藤田選手が3着に入りました。
結果は、3連単3-4-2の決着。関東ラインがワン・ツー・スリーを決め、会心の連携を披露する形となりました。
今開催、完全優勝を達成した3番車の近藤圭佑選手には、心からの拍手をお送りします。おめでとうございます!
次回の平塚競輪場の開催は、2025年5月10日(土)から13日(火)にかけての4日間、ナイターで行われる『平塚競輪開設75周年記念 湘南ダービー[GⅢ]』ナイター開催となります。
本開催は、平塚競輪場が長年にわたって築き上げてきた歴史と伝統を象徴する、年に一度の大規模な記念競輪。75周年という節目の年にふさわしく、全国からトップクラスの実力を誇る選手たちが集結し、熱い戦いを繰り広げます。
湘南の夜風を感じながら観戦できるナイター競輪は、日中とは一味違う幻想的な雰囲気が漂い、競輪初心者からベテランファンまで幅広く楽しめるのも魅力のひとつ。ライトアップされたバンクに映える選手たちの激走は、まさに「夜のドラマ」。一瞬たりとも目が離せないレース展開が、連日繰り広げられることでしょう。
また、周年記念開催ならではの充実したイベントや、地元グルメを堪能できる場内グルメやキッチンカーの出店など、レース以外にもご家族や友人と楽しめるコンテンツが盛りだくさん。競輪場全体が“お祭り”のような華やかさに包まれ、多くの来場者を迎えることが期待されます。
平塚競輪が誇る高速バンクで繰り広げられる記念レースの迫力と、75年分の歴史を彩る選手たちの熱意を、ぜひ現地で、あるいはライブ配信でご体感ください。
“湘南ダービー”という名にふさわしい、記憶に残る4日間が待っていますので、皆様のご来場をお待ちしております!
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この記事を書いた人
- 吉田輪太郎