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BANKREPORT

湘南バンクポート

2025.09.10

『湘南しらす丸八丸杯[FⅠ]』を終えて

こんにちは!
吉田輪太郎です。
暦の上ではすでに秋を迎えておりますが、日中は真夏のような厳しい暑さが続いており、30℃を超える日も少なくありません。朝晩との気温差も大きく、体調を崩しやすい時期かと存じますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。連日の暑さで疲れがたまりやすく、熱中症の心配もございますので、どうかこまめな水分補給や休養を心がけていただき、健やかにお過ごしくださいませ。

平塚競輪場では9月7日(日)~9月9日(月)の3日間、『湘南しらす丸八丸杯[FⅠ]』ナイター開催が行われました。
そして、9月9日の最終日には3つの決勝戦がメインとしたレースが行われました。

まず、初めの決勝戦は10レースA級決勝戦で優勝をした選手は・・・
大阪府 109期 谷口 友真 選手 でした。

 

レースを振り返ります。
号砲とともにスタートを奪ったのは6番車の谷口友真選手。初手の並びは ②⑥ ➀⑤ ③ ④⑦ と決まり、序盤は各選手が駆け引きを探るようにレースが進んでいきました。
残り2周の赤板前、果敢に動いたのは4番車の伊東佑晟選手。誘導員を交わして先頭へと出ると、3番手から1番車の栗本武典選手が鋭くスパートをかけ、すぐさま先頭を奪取。その動きに連動するように3番車の金子哲大選手も仕掛け、レースは一気に激しい展開へと突入しました。
打鐘が鳴ると、ここで後方に構えていた2番車の原田翔真選手が満を持してスパート。大外から一気に駆け上がり、主導権を握るとホーム線からさらに踏み込みを強め、会場を沸かせる堂々の先行勝負に打って出ます。
その後ろで冷静に脚を溜めていたのが⑥谷口選手。②原田選手との車間を切りながら絶好の展開を作り出します。一方、最後方からは③金子選手が渾身の捲りを繰り出しましたが、②原田選手の力強い踏み直しに跳ね返され、前を捕えることはできませんでした。
勝負は直線に持ち込まれます。粘る②原田選手をゴール目前で⑥谷口選手が鋭く差し切り、堂々の1着ゴール。2着には果敢な先行策でレースを盛り上げた②原田選手が逃げ残り、3着には早めに仕掛けて先頭に立った1番車の栗本武典選手が食い込みました。決着は3連単『6-2-1』。
この一戦の見どころは、なんといっても②原田選手の勇敢な先行勝負と、それを冷静に読み切った⑥谷口選手の差し脚にありました。
そして、優勝を果たした谷口友真選手。最後まで集中力を切らさず、展開を味方につけた見事な勝利でした。本当におめでとうございます!

 

 

続きましては、11レースⅬ級ガールズ決勝戦で優勝をした選手は・・・
神奈川県 108期 尾崎 睦 選手 でした!

 

号砲が鳴ると同時に勢いよく飛び出したのは4番車の向井円選手でした。
初手の並びは ⑥ ④ ③ ① ② ⑤ ⑦ と落ち着き、各選手が駆け引きを探るように周回を重ねていきました。
レースが動いたのは打鐘が鳴った場面。最後方から5番車の中野咲選手が仕掛けると、併せて1番車の尾崎睦選手もスピードを上げ、前へと踏み込んでいきます。主導権を握ったのは①尾崎選手。残り1周のホームから果敢に先行勝負に出ると、軽快なピッチで後続を引き離しにいきました。
バック線では、6番車の大久保花梨選手と2番車の小坂知子選手が①尾崎選手の直後を並走しながら必死に追走。その動きを見逃さず、7番車の高橋梨香選手が大外から鋭く捲りを放ち、一気に前団へと迫ります。直線に入ると、①尾崎選手のに横に並びかけた⑦高橋選手。場内が大きな声援に包まれる中、最後は①尾崎選手が力強い踏み直しを見せ、そのままの勢いで1着ゴールを駆け抜けました。2着には渾身の捲りで勝負を挑んだ⑦高橋選手、3着には直後で脚をためていた⑥大久保選手が入り、決着は3連単『1-7-6』。まさに最後まで目が離せないスリリングな一戦となりました。
今開催を通して圧巻の走りで完全優勝を飾った尾崎睦選手。力強い先行力を存分に発揮し、女王候補としての存在感を改めて示しました。年末に平塚競輪場で行われるビッグレース「ガールズグランプリ(GGP)」出場を目指す彼女に、ますます期待が高まります。尾崎選手、本当におめでとうございます!

 

 

最後に12レース、S級決勝戦で優勝をした選手は・・・
神奈川県 89期 松坂 洋平 選手でした!

 

 

レースを振り返ります。
号砲が鳴り、4番車の櫻井正孝選手がスタートを奪い、初手の隊列は ⑤③④⑥ ⑦① ② と整いました。序盤は互いに様子を伺いながらの周回でしたが、残り2周の赤板前、7番車の末木浩二選手が早めに動きを見せます。しかし、⑤板垣昴選手が突っ張って主導権を譲らず、⑦末木選手はやむなく5番手へと戻っていきました。
レースが大きく動いたのは打鐘の瞬間。車間を空けていた⑦末木選手が一気にスピードを上げ、果敢に先頭を奪いにいくと⑤板垣選手との激しい先行争いに。会場が沸き立つ中、両者が意地をぶつけ合う展開となりました。
その攻防を見逃さず、最終1センターから動いたのは2番車の南潤選手。豪快な捲りを放つと、最終バックで一気に先頭へと躍り出ます。さらに、その動きを鋭く察知した1番車の松坂洋平選手が番手から切り替えて追走。最後の直線勝負へと持ち込まれました。
ゴール前、粘る②南選手に襲いかかる①松坂選手。地元の大声援を背にした松坂選手が力強く踏み切り、見事に差し切って1着ゴールを奪取しました。2着には渾身の捲りで勝負をかけた②南選手、3着には堅実な走りで位置を守った3番車の山崎芳仁選手が入り、決着は3連単『1-2-3』。実力者同士の火花散る攻防に、スタンドからは割れんばかりの歓声が響きました。
このレースの見どころは、序盤の主導権争いから最終バックでの豪快な捲り、そして直線での地元・①松坂選手の差し切りと、目まぐるしく入れ替わる展開にありました。観客にとってはまさに手に汗握るドラマであり、最後に地元勢が勝ち切るという最高の結末となりました。
地元優勝を飾った松坂洋平選手。本当におめでとうございます!その力強い走りと勝負勘で掴んだ勝利は、ファンにとって忘れられない瞬間となったことでしょう。

 

 

Ⅼ級ガールズ決勝戦、そしてS級決勝戦、どちらも地元選手が制するという、まさに“アベック優勝”で幕を閉じた今年度最後のナイター開催『湘南しらす丸八丸杯[FⅠ]』。皆さまはどのように楽しまれたでしょうか。
連日、白熱したレースが繰り広げられ、場内は熱気と歓声に包まれました。特に決勝戦では、地元選手が声援を背に渾身の走りを見せ、見事にファンの期待に応える結果に。地元の意地とプライドをかけたゴールシーンは、多くの観客にとって忘れられない瞬間になったのではないでしょうか。
また、スタンドには夜風が心地よく吹き抜け、照明に照らされたバンクを駆け抜ける選手たちの姿は、昼間のレースとはひと味違う迫力を放っていました。食事やイベントを楽しみながら観戦できるのもナイター競輪ならではの魅力で、来場された皆さまも思い思いの時間を過ごされたことと思います。
こうして大盛況のうちに締めくくられた『湘南しらす丸八丸杯[FⅠ]』。今年度最後のナイター開催を彩った数々の熱戦は、きっとファンの記憶に深く刻まれたことでしょう。来年度のナイターシリーズにも、ぜひご期待ください。

 

次回の平塚競輪場開催は、10月13日(日)から15日(火)までの3日間、『楽天Kドリームス杯[FⅡ]』となります。こちらも見逃せない戦いが待っていますので、ぜひご期待ください。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

この記事を書いた人

  • 吉田輪太郎
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