2024.09.18
『平塚法人会杯[FⅡ]』を終えて
皆様、こんにちは!
吉田輪太郎です。
まだまだ暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。暑さが厳しい中でも、皆様が元気にお過ごしであることを心より願っております。特にこの時期は、熱中症や脱水症状に注意が必要ですので、こまめな水分補給や適度な休息を心がけてください。また、外出の際には帽子や日傘を利用するなど、暑さ対策をしっかりと行っていただければと思います。
日々の忙しさの中で、ついつい自分の体調管理を後回しにしてしまうこともあるかと思いますが、どうか無理をせず、ご自身の健康を最優先にお過ごしください。皆様が元気で笑顔で過ごせるよう、心からお祈り申し上げます。
さて、平塚競輪場で9月15日から17日までの3日間にわたって『平塚法人会杯[FⅡ]』ナイター開催が行われました。
そして、9月17日の最終日には3つの決勝戦をメインとしたレースが行われました。
まず初めに10R A級チャレンジ決勝戦で優勝をした選手は・・・
神奈川県 125期 塩島 嵩一朗 選手でした!
号砲が鳴り、スタートの並びが
④② ①⑥ ③ ⑦ ⑤ の細切れ戦から始まります。
残り2周の赤板通過した辺りから、4番車の入田龍馬選手がライバル選手達の動きを警戒しながら、誘導員との車間を開けていきました。
④入田選手は打鐘が鳴り更にペースを落としている所を残り1周のホーム線目掛けて1番車の塩島嵩一朗選手が物凄い勢いでカマシていき、番手にいた6番車の伊藤翼選手が離れてしまいました。
先頭に立った①塩島選手はペースが落ちないで、そのまま先頭で1着ゴールを決めました。2着には①塩島選手に離れてしまいましたが、必死に追いかけていった⑥伊藤選手で、3着には⑥伊藤選手の後ろにいて追走をした3番車の神山尚選手が入り、3連単1-6-3で決着が着きました。
鎖骨骨折という大きな怪我を乗り越え、たった1ヶ月という短い期間で復帰し、見事に優勝を果たされたこと、本当に素晴らしいです。鎖骨の骨折は、選手にとって大きなハンディキャップであり、特に競輪のような過酷な競技では、通常のトレーニングやパフォーマンスが大きく制限されます。その中で、痛みや不安を乗り越え、リハビリを着実にこなし、そして再び全力でレースに臨むその姿勢には、心から敬意を表します。
粘り強さと不屈の精神、そして競技に対する強い情熱は、多くの人に感動と勇気を与えました。この短期間での復帰には、並大抵の努力や決意では成し遂げられないものがあったに違いありません。周囲の期待やプレッシャーを跳ね除け今回の優勝は単なる結果ではなく、並外れた精神力とプロフェッショナルとしての姿勢の証明だと思います。
塩島嵩一朗選手、優勝おめでとうございます!
続きましては、11R Ⅼ級ガールズ決勝戦で優勝をしました選手は・・・
福井県 126期 仲澤 春香 選手でした!
レースを振り返ります。
号砲が鳴り、初手の並びが
④ ⑦ ① ② ⑥ ③ ⑤ から始まります。
残り1周半の打鐘辺りで各選手たちが車間を開けていき、タイミングを測ります。
打鐘過ぎの2センターから、4番手にいた2番車の渡部遥選手がカマシに行こうとすると、1番車の仲澤春香選手がその動きに併せて前に出ようとしましたが、1番車の先頭を走る4番車の太田美穂選手に突っ張られてしまいました。
そのタイミングで大外から6番車の梅川風子選手が捲りにいき、最終4コーナーを過ぎて先頭に並び直線勝負になります。④太田選手と⑥梅川選手の優勝争いになると思いきやカマシにいけず
後ろから⑥梅川選手に捲られた後に⑥梅川選手の後ろにマークした、①仲澤選手が直線伸びてきて優勝争いに加わります。直線勝負の結果は外からの自転車のスピードが伸びた、①仲澤選手が差し切って1着ゴールを決めました。2着には捲った⑥梅川選手が入り、3着には先行をして逃げ残った④太田選手の3連単1-6-4で決着が着きました。
ナショナルチームに参加し、日々の厳しい練習を重ねた結果、ナショナルチームの先輩(梅川選手)に勝利された事は嬉しいと思います。ナショナルチームは、競輪界でも特に高いレベルの技術と精神力を持つ選手が集まる場であり、その中で切磋琢磨しながら、自らを高めていくことは容易ではありません。特に先輩という存在は、これまでの実績と経験に裏打ちされた強さを持ち、尊敬と目標の対象でもあります。その先輩に対して、勝利を収めるという結果を出されたことは、仲澤選手の成長と努力の賜物であり、心から称賛に値します。
仲澤選手が参加しているナショナルチームでの練習は、通常の競技以上に厳しく、体力面だけでなく、精神的にも強さが求められます。その中で、チームメイトや先輩選手の技術を吸収し、自らの力へと変えていく姿勢は、競技に対する真摯な姿勢であり挑戦し続ける強い意志が今回の勝利に結びついたのだと感じます。
先輩に対しての勝利は、一つの通過点に過ぎないかもしれませんが、それでもこの結果は努力が実を結び、確かな成長を遂げた証拠だと思います。これからも更なる飛躍を期待しつつ、競輪界に新たな風を吹き込むことを楽しみにしています。引き続き、自信を持ちつつ、より高い目標に向かって進んでいってください。
仲澤春香選手、優勝おめでとうございます!
最後に12R A級決勝戦で優勝をした選手は・・・
千葉県 鈴木 浩太 選手でした!
A級決勝戦の初手の並びが
①➃ ②⑤ ⑦③ ➅ から始まります。
動きがあったのは、残り2周の赤板目掛けて、7番車の金澤竜二選手が前を抑えにいきました。その動きに対して1番車の鈴木浩太選手は6番手まですんなりと下がりました。
そして、後方から打鐘目掛けて勢い良く①鈴木選手がカマシていきました。残り1周のホーム線で4番車の川口直人選手と先頭に出た①鈴木選手はペースを維持しながら駆けていきました。
2コーナーから最終バック線にかけて2番車の村上竜馬選手が捲りにいきますが、①鈴木選手のスピードが良く、あわされてしまいました。その動きに対して②村田選手をマークしていた、5番車の和泉尚吾選手が切り替えていきましたが、やはり①鈴木選手のスピードが良くあわされてしまいました。
そして、①鈴木選手のスピードが落ちる事がなく、そのままの勢いで1着でゴールを決めました。2着には⑦金澤選手をマークしていて脚を溜めていた、3番車の城幸弘選手が入りました。3着には①鈴木選手をマークして、地元優勝を狙いすぎて身体が力んでしまった様に見えた④川口選手が入り、3連単1-3-4で決着が着きました。
競輪という競技において、特進は単なる成績の向上だけでなく、これまでの努力と積み重ねの結晶とも言える大きな達成です。日々の厳しいトレーニングや、レースでの冷静な判断力、そして何よりも強いメンタルが、この成果に繋がったのだと思います。
特進にリーチがかかるということは、あと一歩でその高みへと到達するという証です。この瞬間を迎えることができるのは、簡単なことではなく、これまでに積み重ねてきた苦労や挑戦の賜物です。多くのプレッシャーがかかる中でも、冷静に自分の力を発揮し、これまでの成果を証明し続けている姿勢は、まさに模範とすべきものだと思います。
ここから先、最後の一歩を踏み出すためには、さらなる集中力と冷静さが求められるかもしれませんが、その高みへと到達できると信じています。これまでの努力を自信に変え、ゴールに向かって確実に前進されることを心より応援しています。引き続き頑張ってください!
鈴木浩太選手、優勝おめでとうございます!
次回の開催は9/26(初日)~9/28(最終日)で行われます。『楽天・ケイドリームス杯[FⅡ]』ナイター開催になります。
連日の暑さが続く中、平塚競輪場に足をお運びいただき、誠にありがとうございました。猛暑の中でも多くのお客様にご来場いただき、選手たちにとっても大変心強い応援となりました。皆様の熱いご声援がレースにさらなる活力を与え、白熱した競技を繰り広げる原動力となりましたこと、心より感謝申し上げます。
次回の開催に向けても、より一層お楽しみいただけるよう、選手たちはもちろんのこと、スタッフ一同、全力で準備を進めてまいります。また、競輪レースに加えて、様々なイベントも企画しておりますので、ぜひご期待ください。皆様のご来場が、競輪場の賑わいを支え、競輪を盛り上げる大きな力となっております。これからも多くの方に楽しんでいただけるよう、努力してまいりますので、どうぞ次回の競輪とイベントにも足をお運びいただければ幸いです。
暑さが続く中、どうかお身体には十分お気をつけください。またのご来場を、心よりお待ち申し上げております。
この記事を書いた人
- 吉田輪太郎