2025.06.17
『ニッカン・コム杯[FⅡ]』を終えて
皆様、こんにちは!
コラムの担当をします、吉田輪太郎です。
宜しくお願い致します。
平塚競輪場にて6月12日から6月14日まで開催の『ニッカン・コム[FⅡ]』ナイター開催、皆さまはお楽しみいただけましたでしょうか?
日が沈み、心地よい夜風が吹き抜ける中で繰り広げられる白熱のバトルは、まさにナイターならではの魅力にあふれており、選手たちの気迫あふれる走りに目を奪われた方も多かったのではないでしょうか。スタンドに響き渡る歓声や、ラスト一周での緊迫した攻防戦など、レースごとに異なるドラマが展開され、忘れられないひとときとなったことと思います。
また、場内ではご家族連れやお友達同士でも楽しめる各種イベントも開催され、多くのお客様に笑顔でご参加いただきました。キッチンカーのグルメや地元特産品の販売など、レース以外の魅力も盛りだくさんで、競輪の楽しさをより身近に感じていただけたのではないでしょうか。
ただ、最終日にはあいにくの雨模様となってしまい、足元の悪い中でのご来場となりましたこと、誠にありがとうございました。そんな中でも変わらぬご声援をお送りくださった皆さまには、心より感謝申し上げます。雨の中でも選手たちは懸命な走りを見せ、最後まで熱いレースが繰り広げられました。
そんな、最終日には3つの決勝戦がメインとしたレースが行われました。
まず初めに、9レース A級チャレンジ決勝戦で優勝をした選手は・・・
埼玉県 105期 楠野 史尭 選手でした。
レースを振り返ります。
スタート争いから、スタートを取ったのは1番車の今井希選手でした。
そして、並びが ➀⑥④ ②⑤ ③⑦ で始まります。
残り2周、赤板前の場面では3番車の藤田選手が一気に前を取りに動きましたが、①今井選手がその動きを冷静に突っぱね、主導権を渡しません。これにより③藤田選手は6番手へと下がり、レースは一気に緊張感を増していきます。
打鐘が鳴ると、①今井選手は後方の動きを警戒しつつ、徐々にピッチを上げていきます。先行勝負に持ち込んだ①今井選手に対し、最終2コーナーから鋭い仕掛けを見せたのは2番車の水谷亮太選手。果敢な捲りで2番手まで上がってきますが、番手にいた⑥楠野選手が的確なブロック。②水谷選手はスピードの勢いを削がれてしまいます。
最終4コーナーを回って直線、先行する①今井選手を⑥楠野選手が渾身の追い込みで差し切り、堂々の1着でゴール。2着には力強い逃げを見せた①今井選手、3着には鋭い捲りを見せた②水谷選手が入り、3連単は「6-1-2」での決着となりました。
この結果により、楠野史尭選手は前回に続き、平塚競輪場で見事な2開催連続優勝を達成!
冷静なレース運びと、最後のひと伸びはさすがの一言。心からおめでとうございます!
続きましては、10レース L級ガールズ決勝戦で優勝をした選手は・・・
千葉県 124期 五味田 奈穂 選手でした。
号砲が鳴り、スタートを取ったのは6番車の五味田奈穂選手でした。
⑥五味田選手を先頭に⑥ ➀ ③ ⑤ ⑦ ② ④ から始まります。
レースが動き始めたのは、残り2周の赤板前。2番車の南円佳選手が外から仕掛け、5番車の細田愛未選手を押さえ込む形に出ると、全体の流れが一気に緊迫感を帯びていきました。
打鐘が鳴った直後、今度は4番車の藤原春陽選手がスピードを上げて先頭に躍り出ます。後続を意識しながらの先行態勢でしたが、④藤原選手が一瞬緩めたタイミングを逃さず、7番車の加藤恵選手が鋭いカマシを敢行。これに反応したのが6番車の五味田奈穂選手。スピードに乗ったまま一気に先頭へと立ち、レースの主導権を握りました。
その後は、マイペース駆けで⑥五味田選手に対し、番手に入った1番車の板根茜弥選手、そして捲りのタイミングをうかがっていた②南選手が追いすがり、勝負は三者の直線勝負へ。
最後までしっかりと踏み切ったのは、先頭を駆け続けた⑥五味田奈穂選手!力強い走りでそのまま1着でゴールラインを駆け抜け、堂々の優勝を飾りました。2着には①板根選手、3着には最後まで粘り強く追い込んだ②南選手が入り、3連単は「6-1-2」での決着となりました。
自分のスタイルを貫き、タイミングを見極めた完璧な仕掛けで見事に勝ちきった五味田奈穂選手。2度目の優勝、本当におめでとうございます!これからの更なる活躍にも大いに期待が高まります。
最後に11レース A級決勝戦で優勝をした選手は・・・
青森県 125期 佐々木 亮太 選手でした。
スタート争いで見事、Sを取ったのは2番車の伊藤勝太選手でした。
初手の並びが③② ➀⑤ ④⑥⑦ で始まります。
そして、レースの動きがあったのは残り2周の赤板前から、隊列は整いながらも、後方に控えていた4番車の佐々木亮太選手が残り2周の赤板前で動きを見せ、誘導員を退避させて主導権を握ります。
この動きにすかさず反応したのが1番車の仁藤秀選手。④佐々木選手を追って上昇し、3番車の伊藤慶太郎選手と並走の形に。打鐘が鳴っても各選手が動きを見せず、やや静かな展開の中、腹を括って先行を決めようとする④佐々木選手を、①仁藤選手が一気のカマシでかわし先頭へ。
しかし、その動きに④佐々木選手のラインは一瞬外に膨らみ、そこを見逃さなかった③伊藤選手がインから鋭く番手まで潜り込んでポジションを奪います。
一方、①仁藤選手のカマシに離れてしまった5番車の飯田憲司選手は懸命に追い上げに動きますが、なかなか位置を取り戻せず。そして、最終2コーナー付近では、6番車の高橋秀吉選手と7番車の伊原弘幸選手が接触し、無念の落車。レースの流れが大きく変わります。
このアクシデントを避けながら、④佐々木選手が粘り強く前方へと追い上げをかけ、最終2センターでついに先頭へ!そのままスピードを落とすことなく最後の直線も踏み切り、見事な逆転劇で1着ゴールを飾りました。
2着には、内をうまく立ち回りながら脚を溜めていた③伊藤選手、そして3着には先行で見せ場をつくった①仁藤選手が入り、3連単は「4-3-1」での決着となりました。
冷静な判断と持ち前の勝負強さで勝利を掴んだ佐々木亮太選手、優勝おめでとうございます!
今後も平塚競輪場では、皆さまにご満足いただけるような熱いレースと楽しい催しを多数ご用意してまいります。ぜひ引き続きご期待くださいませ。そして、まだご来場されていない方も、この機会にぜひ一度、平塚競輪場のナイター開催の魅力をご体感ください。
次回の平塚競輪場イベントはコチラです。
この記事を書いた人
- 吉田輪太郎