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BANKREPORT

湘南バンクポート

2025.12.05

『DMM競輪杯[FⅡ]』を終えて

皆様、こんにちは!

吉田輪太郎です。

冬の寒さがいよいよ本格的になってまいりましたが、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。 師走の神奈川県内は冷たい空気に包まれながらも、街のあちこちで温かな光が人々の心を和ませています。横浜では「ヨルノヨ2025」が開催され、みなとみらいから山下公園まで広がるイルミネーションが夜空を彩り、訪れる人々を楽しませています。光と音楽が織りなす幻想的な演出に加え、人の動きに反応するデジタルアートも登場し、自分自身が光の一部になれる体験は、未来を感じさせる特別なひとときとなっております。

寒さの厳しい季節ではございますが、こうした温かな光景に触れることで、心も少しほっとするように思います。年の瀬の慌ただしさの中でも、皆様が健やかに、そして穏やかな時間を過ごされますよう心よりお祈り申し上げます。

さて、平塚競輪場では、12月2日(初日)から12月4日(最終日)に『DMM競輪杯[FⅡ]』が行われました。

そして、12月4日の最終日『DMM競輪杯[FⅡ]』では3つの決勝戦がメインのレースが行われました。

 

まず初めに、A級チャレンジ決勝戦で優勝をした選手は・・・

静岡県 127期 大塚 城 選手 でした!

それでは、レースを振り返ってまいります。

号砲が鳴り、まずスタートを取ったのは3番車の山本天平選手です。

その後の隊列は ③➀⑥② ⑦④⑤の形で落ち着き、レースは淡々と進んでいきます。

最初に動きがあったのは2周目の4コーナーで後方から7番車の大塚城選手が、ゆっくりと前へと踏み上げていきます。しかし、ここは③山本選手が突っ張って対応。⑦大塚選手は一度車間を取り、態勢を整えて再び仕掛けの機会を伺います。

先頭をキープする③山本選手は、打鐘が鳴ったバック線過ぎからペースを上げ、主導権を渡しません。

その背後では⑦大塚選手が冷静に距離を取りながら、展開を慎重に読み進めている様子がうかがえます。

そして最終2コーナーで、1番車・山本和瑳選手が番手からの捲りを選択。先に動くことで、後方からの仕掛けに対する主導権を握ろうとします。しかし、その動きに合わせるかのように、4番手から⑦大塚選手が鋭く加速。勝負どころと見た一瞬のタイミングを逃さず、持ち味の捲りで前を追います。

最終バックから4コーナーにかけて、大塚選手の伸び脚が際立ちます。前団をひとつ、またひとつと確実に捉え、そのまま先頭へ。抜群の落ち着きと余裕を見せつけながら、最後は堂々と1着でゴールを駆け抜けました。2着には懸命に踏み直した①山本選手。3着には、その直後をしっかりと追走した6番車・柴田健選手が入り、結果は 3連単『7-1-6』 の決着となりました。

これで大塚城選手は完全優勝、6連勝を達成。その安定感と勝負強さが際立つ、見事なレースとなりました。

大塚城選手、優勝おめでとうございます!

 

 

続きましては、Ⅼ級ガールズ決勝戦で優勝をした選手は・・・

神奈川県 116期 高木 佑真 選手 でした!

レースを振り返ります。

スタートを取ったのは2番車の熊谷芽緯選手でした。

並びが ② ➀ ③ ➅ ⑦ ④ ⑤ で始まります。

打鐘が鳴ったものの動きはなく、先頭の②熊谷選手が後方勢をしっかりと警戒しながら、そのまま先行態勢に入ります。

最終2コーナーを迎えるあたりで、②熊谷選手が勝負どころと見てラストスパート。ここから一気にペースを上げていきました。

その動きを受け、6番車の西島叶子選手、そして4番車の飯田風音選手がともに捲り勝負へ。

しかし、前を行く②熊谷選手のスピードが非常に良く、なかなか差を詰めることができません。

レースはそのまま最終4コーナーから直線の攻防へと持ち込まれます。

そして直線勝負。ここで粘る②熊谷選手の後ろから、終始しっかりとマークしていた1番車・高木佑真選手が鋭く伸び、ゴール直前で見事に捉え切りました。

結果、1着は①高木佑真選手。2着には逃げ粘った②熊谷選手、3着には捲りで追い上げた④飯田選手が入り、レースは 3連単『1-2-4』 の決着となりました。

平塚競輪場での初優勝を飾りました 高木佑真選手、本当におめでとうございます。

 

 

 

最後にA級決勝を優勝した選手は・・・

愛媛県 117期 和泉 尚吾 選手と

宮城県 123期 斉藤 樂 選手 でした!

それでは、レースを振り返ってまいります。

まずスタートをしっかりと押さえたのは、7番車の内田英介選手。

その後、隊列は  ⑥③⑦ ④➀ ② ⑤ の形で進み、レースは静かに流れていきます。

動きが見られたのは2周目の3コーナーでした。

5番車の斉藤樂選手が鋭く外から踏み上げ、6番車の今井希選手の横へと並びかけます。

そしてここで⑤斉藤選手が前を捉え、先頭へと躍り出ました。

残り2周の赤板前では、4番車の仁藤秀選手、そして2番車の和泉尚吾選手が⑤斉藤選手の後位に入り、⑥今井選手を後方へと下げる形に。

隊列が再び変化し、レースは打鐘の局面へと差し掛かります。

打鐘が鳴り、⑤斉藤選手は後続の動きを注意深く見ながら先頭をキープ。

しかし、内外線をやや開けて走っていた⑤斉藤選手の内側を、④仁藤選手がスッとすくって前へ。

その外からは⑥今井選手が勢いよくカマしてきて、④仁藤選手と並走状態に持ち込みます。

ところがその中、再び⑤斉藤選手が内をうまく使って先頭へ戻り、今度は⑥今井選手との力勝負。

互いに譲らぬ踏み合いを見せ、勝負は最終ストレートへ。

直線に向き、④仁藤選手が空いたインコースを狙って伸びてきます。⑤斉藤選手との勝負かと思われたその瞬間、脚をしっかりと温存していた②和泉選手が、大外から鋭い伸びで一気に前へ。

⑤斉藤選手と並ぶようにゴールへ飛び込み、写真判定の末、1着同着という結果となりました。3着には、⑥今井選手をマークしていた3番車の高橋昇平選手。

レースは 3連単『2-5-3』『5-2-3』 の同着決着です。

そして、見事同着での優勝となった和泉尚吾選手、斉藤樂選手、本当におめでとうございます。

ちなみに自分も同着優勝をした事があるのですが、競走得点は優勝の点数が貰えて、優勝賞金は1着、2着の賞金を足して÷2で貰いました。なので、正直な事を言うと単独で優勝をしたかったですw

 

 

次回の開催は今年最後の開催となります『KEIRINグランプリ2025[GP]』と『寺内大吉記念杯競輪[FⅠ]』となります。

競輪グランプリとは、**競輪界において最も格式が高く、年間を通して最大の栄誉が懸けられる“最高峰のレース”**でございます。全国のトップ選手たちが一年間の成績を積み重ね、その中からわずか9名のみが出場を許される、まさに “夢の舞台” と呼ばれる特別なレースです。ここでの優勝は、競輪選手としての栄誉の頂点に立つことを意味し、その瞬間を目指して多くの選手が日々研鑽を重ねております。

その格式高き競輪グランプリが、今年は平塚競輪場で開催されます。年末ならではの緊張感と高揚感が重なり合う独特の雰囲気の中、選ばれし精鋭たちが真っ向勝負を繰り広げる様子は、きっとご覧になる皆さまに深い感動をお届けできることと思います。

今年一年の締めくくりに、ぜひ平塚競輪場へ足をお運びいただき、“日本一を決める瞬間”をご体感いただければ幸いです。皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。

 

 

この記事を書いた人

  • 吉田輪太郎
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