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BANKREPORT

湘南バンクポート

2025.01.31

『富士通フロンテックカップ[FⅡ]』前検日取材

 今年初めての昼間開催になります。ミッドナイトもいいけど、お客さんの前で声援を受けて走れるのは、選手も嬉しいことでしょう。よく「ファンの方の声援が背中を押してくれました」って聞きますからね。そして今回はガールズ開催でもあります。小林莉子選手や山原さくら選手の強豪の参加で、盛り上がることは間違いなしですね。

 地元からは男子5人、女子2人が参加します。
 まずは3Rに2人。同じ岡崎姓ですが浩一選手から。「前検日の午前中に元選手の松山学さんのところに行ってローリング治療を受けてきました。成績ほど調子は悪くないので頑張ります。今回の目標は決勝にのること。初めての連係になるけど阿部君は強いので、しっかり付いていきます」と元気に話してくれました。
 徹選手は「点数も3期目だし、頑張らないと。練習はしっかりしているつもりです。いろいろなことは考えず、目の前の1走1走に集中します。浩一さんとは相性がいいので、何とか南関で上位を独占したいです」とこちらも明るく話してくれました。

 

 

 続いては4Rの永山英司選手は長期欠場明けの復帰戦。「昨年11月の佐世保で腰を痛めてしまって…。でも、腰の方はもう大丈夫です」と笑顔で答えてくれました。腰痛は競輪選手の職業病と言われます。本当に悪いと手術をする選手もいるそうです。「体も問題ないし、川田君、小林君の関東ラインの後ろで勝負します。直線一気? いやいや3人で決められるように頑張ります」と明るく答えてくれました。

 9Rの鈴木慎二選手は口数多くはありませんでしたが、言葉の端々から気合が伝わってきました。「体は問題ないです。練習もしっかりしています」。近況は良いとは言えませんが「展開とかが…。すんなり番手を回った時は、キッチリ仕事をしながら1着を取れるように頑張ります。田中君とは良い時もあればそうでない時も。でも、信頼できる先行選手ですから」

 特選の長田祐弥選手は、初日から目標不在の戦いです。前回の平は「風邪をひいてしまって欠場しました。それでも治ってからはちゃんと練習もできましたから」と笑顔をみせてくれました。前期はS級の点数が取れたとのこと。「もっともっと上げないと」と満足はしていません。同じ南関ラインの高橋雅之選手とはぞれぞれ別で戦います。強力な北日本ラインを相手に、どんな競走を見せてくれるか期待します。

 ガールズは6Rの中村美那選手が先に登場します。「直前まで神奈川支部の合宿で宮古島に行ってきました。しっかり乗り込めました。自力自在に戦います」と元気に答えてくれました。7Rは大浦彩瑛選手。前回の佐世保は決勝進出を逃しました。「ミッドナイトだったんですが、苦手なんです(笑い)。体がついていかないというか…」。その後は新人訓練などがあり中16日の参戦になりました。「思い切って練習もできたし、追い込めました」。ミッドナイトが終わってすぐの昼開催は体に負担もかかりますが、調整期間が長かった分、期待できますね。

 地元選手以外では特選の高橋雅之選手に注目です。今期からA級に降級してしまいました。前回の奈良、その前の松戸は貫禄で決勝に進みました。奈良は5着、松戸は準優勝でした。「昨年末から調子が上がってきていたので、そのままA級戦を迎えた感じですね。2場所とも神奈川の塩島嵩一朗君と一緒だったんですが、彼は強いですね、肌で感じました。特進できると思うし、応援します」と自分のことより、同じ南関の後輩を思いやる気持ちが温かいですね。特選は地元の長田選手とは別の競走になりますが、実力者だけにどんなレースをしてくれるか楽しみです。

 チャレンジは今開催で特別昇班がかかる5Rの高橋舜選手。前回の大垣決勝ではあの市田龍生都を破り優勝しました。「前の角田光さんが頑張って飛び付いてくれたおかげです」と謙遜しましたが、最終3コーナーから自力でまくっていきました。特別昇班について聞くと「そろそろしたいですね。練習もしっかりできたし」と自信ありげでした。

 ガールズの注目は6Rの山原さくら選手と7Rの小林莉子選手。山原選手は今年に入ってから2Vと好調です。しかし「前回の松山が終わって疲れがでたのか胃腸炎になってしまいました」。その松山は太田りゆ選手を相手に逃げ切り。「力勝負をして勝ったわけではなく流れが良かっただけです」。胃腸炎が良くなってからは「4日間練習できたので大丈夫です」と笑顔を見せてくれました。

 小林選手は昨年末に体調を崩してしまったそうです。そのせいか、今年に入ってからは連続で準優勝。「パリッとしないですね」と不満げな表情でしたが「バンクで乗れなかったので、ウェートトレーニングと室内で調整してきました」。最後には「パリッとしたいですね」とようやく力強い言葉が返ってきました。

 

 

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